1.夕凪
作詞:松井五郎
作曲:川口真
白い波が ささやくように
指先を 濡らしてゆく
涙だけが 拭い上手な
想い出を さまして
遠い海に 心が見える
そっと胸に 手をあてて
夢にしまった いとしい名前
今は 優しく ひびく
一人 ただようなら 夕凪に
恋も 静かに 揺れるから
砂にねむる 貝がらひろい
古い詩 たずねてみる
耳に残る 吐息でさえも
懐かしく なるまで
あてもなく 続く 足跡
迷わないで ふり返る
髪の毛のほつれ なおす間に
きっと 優しく なれる
一人 ただようなら 夕凪に
恋は まぼろし 物語
恋は まぼろし 物語
2.ふるさとはどこですか
作詞:中山大三郎
作曲:うすいよしのり
ふるさとはどこですかと あなたはきいた
この町の生まれですよと 私は答えた
ああ そして あなたがいつの日か
あなたのふるさとへ
つれて行ってくれる日を 夢みたの
生まれたてのこの愛の
ゆくえを祈ったの
ふるさとはどこですかと 私はきいた
南の海の町と あなたは答えた
ああ そして 幼い日のことを
瞳をかがやかせ
歌うように夢のように 話したわ
ふたりして行かないかと
私にはきこえたの
ああ だけど 今では思い出ね
あなたはふるさとへ
ただひとりただひとり 帰るのね
ふるさとはそんなにも
あたたかいものなのね
3.空港
作詞:山上路夫
作曲:猪俣公章
何も知らずに あなたは言ったわ
たまにはひとりの旅もいいよと
雨の空港 デッキにたたずみ
手をふるあなた 見えなくなるわ
どうぞ帰って あの人のもとへ
私はひとり 去ってゆく
いつも静かに あなたの帰りを
待ってるやさしい 人がいるのよ
雨に煙った ジェットの窓から
涙をこらえ さよなら言うの
どうぞ戻って あの人のもとへ
私は遠い町へゆく
愛は誰にも 負けないけれど
別れることが 二人のためよ
どうぞ帰って あの人のもとへ
私はひとり 去ってゆく
4.雪化粧
作詞:山上路夫
作曲:猪俣公章
窓をあけたら 外は粉雪
音もなくつもるわ 街の屋根に
好きなあの人 去ったこの街
冷たく長い 冬が来た
私はひとり 何を頼って
暮らせばいいの さびしい街で
愛の手紙を 燃やす暖炉の
炎が涙に ゆれているわ
コートはおって 外に出るのよ
あなたの愛が のこる街
私は何を さがしにゆくの
足あと雪に のこしてひとり
遠い家並み 街の通りも
きれいに白い雪化粧
私に春は 来るのでしょうか
愛した人が 見えない街で
5.ホテル
作詞:なかにし礼
作曲:浜圭介
手紙を書いたら 叱られる
電話をかけても いけない
ホテルで逢って ホテルで別れる
小さな恋の幸せ
ごめんなさいね 私見ちゃったの
あなたの黒い電話帳
私の家の電話番号が
男名前で書いてある
奪えるものなら 奪いたいあなた
そのために誰か 泣かしてもいい
奪えるものなら 奪いたいあなた
一度でいいから あなたの肌に
爪をたてたい
あなたは私の 宝もの
私はあなたの 何なの
ホテルで逢って ホテルで別れる
小さな恋のお相手
ごめんなさいね 私見ちゃったの
あなたの家の日曜日
あなたは庭の芝をかっていた
奥で子供の声がした
奪えるものなら 奪いたいあなた
そのために誰か 泣かしてもいい
奪えるものなら 奪いたいあなた
一度でいいから あなたと街を
歩いてみたい
奪えるものなら 奪いたいあなた
そのために誰か 泣かしてもいい
奪えるものなら 奪いたいあなた
一度でいいから あなたの肌に
爪をたてたい
6.ジャスミン慕情
作詞:小林和子
作曲:芳野藤丸
ジャスミンの花 香れば
熱い胸が 甦るの
長い旅なのに
さよならさえ 残してくれなかったわ
男は船で 女は港
私 今日まで 面影と生きた
本気で惚れてはいけないと
叱られるかしら
それでも あなたに逢いたくて
もう 揺れて揺られて旅の空
また 愛された日の夢を見る
ジャスミンの花 ひとひら
船の上で 散らしてみる
波にもまれても
色褪せない 二人と信じられたの
いとしいあなた 冷たいあなた
いつも 私の願いはひとつよ
逢えない月日にたわむれた
女もいるでしょう
心は 誰にもあげないで
ふと 風に吹かれてペンを取る
今 愛という字が書けません
もう 揺れて揺られて 旅の空
また 愛された日の夢を見る
7.イ尓(あなた)
作詞:山上路夫
作曲:採譜:信楽順三
イ尓(ニイ) イ尓(ニイ) あなた残し
イ尓(ニイ) イ尓(ニイ) 見知らぬ国へ
イ尓(ニイ) イ尓(ニイ) ひとりだけで来た私
古い教会(チャペル) おしゃれな店
河のほとり 歩いてみた
何を見ても あなたのこと
偲(しの)んでいる 私なのよ
イ尓(ニイ) イ尓(ニイ) 忘れたくて来たの
イ尓(ニイ) イ尓(ニイ) 熱くつのる想い
イ尓(ニイ) イ尓(ニイ) あなたの胸に帰りたい
あなたなしで 生きられない
女なのよ 私なのよ
苦しくても 愛してゆく
涙の中 街がうるむ
イ尓(ニイ) イ尓(ニイ) 忘れたくて来たの
イ尓(ニイ) イ尓(ニイ) 熱くつのる想い
イ尓(ニイ) イ尓(ニイ) あなたの胸に帰りたい
8.ジェルソミーナの歩いた道
作詞:門谷憲二
作曲:丹羽応樹
振り向かないで ドアをしめていって
あなたの冷めた愛を いたわりにかえないで
許してあげる 心変わりなんか
あなたの好きな人を ひたすらに愛してあげて
どれだけ愛したか それだけがすべてだから
私は大丈夫 こんなに元気よ
ジェルソミーナの 歩きつづけた
涙とそよ風の道を 私も今 歩き始める
両手を広げて
確かなものは 何もないにしても
寄りそい合える人に
あぁ もう一度 逢えたなら
どれほど 愛せるか
それだけが すべてだから
女に生まれたら 女に生きたい
ジェルソミーナの 歩きつづけた
涙とそよ風の道を 私も今 歩き始める
両手を広げて
ジェルソミーナの 歩きつづけた
涙とそよ風の道を 私も今 歩き始める
両手を広げて
9.星のしずくに濡れて
作詞:荒木とよひさ
作曲:三木たかし
あなたを見つめて あなたにふれて
星のしずくに濡れ 時間を止めたい
夜空の星座より 遠くの彼方へ
宇宙の果てまでも ついてゆきたい
こんなに愛が悲しい理由(わけ) あなた教えて
涙よりも熱い想い どこからくるの
生まれる前に 約束した そんな気がする
だからいつも離さないで わたしのことだけ
あなたの瞳で あなたの胸で
夢が消えないよう わたしを映して
はかない流れ星 つかんでみるより
ささやく言葉だけ 信じたいから
こんなに愛がふるえる理由(わけ) あなた教えて
あしたよりも 遠い未来 どこかにあるの
あなたとならば死んでもいい そんな気がする
だからいつも離れないで わたしのそばから
だからいつも離さないで わたしのことだけ
10.旅人
作詞:羽岡仁
作曲:三木たかし
もしも何処か遠くの街で
噂聞いてくれたら
すぐに便り とどけてあなた
私待つわ一人で
側にいれば
それだけで他に 何も欲しくない
一途なこの想い 分って下さい
あなたの愛だけを
追いかけて行く 私は旅人
二人だけの想い出ばかり
今は寒いこの部屋
ドアの外に足音聞けば
胸が弾む私よ
たとえどんな 悪口云われても
耐えて生きるわ
一途なこの想い 信じて下さい
あなたに逢えるなら
何処へでも行く 私は旅人
窓の外の冷たい雨が
今日も胸に降り込む
こんな月日指折り数え
待てというのでしょうか
涙こらえいつか
逢える日を 暖めています
一途なこの想い かなえて下さい
あなたに生命まで
捧げても行く 私は旅人
11.つぐない
作詞:荒木とよひさ
作曲:三木たかし
窓に西陽があたる部屋は
いつもあなたの 匂いがするわ
ひとり暮らせば 想い出すから
壁の傷も 残したまま おいてゆくわ
愛をつぐなえば 別れになるけど
こんな女でも 忘れないでね
優しすぎたの あなた
子供みたいな あなた
あすは他人同志になるけれど
心残りは あなたのこと
少し煙草も ひかえめにして
過去に縛られ 暮らすことより
わたしよりも可愛い人 探すことよ
愛をつぐなえば 重荷になるから
この町を離れ 暮らしてみるわ
お酒のむのも ひとり
夢を見るのも ひとり
あすは他人同志になるけれど
愛をつぐなえば 別れになるけど
こんな女でも 忘れないでね
優しすぎたの あなた
子供みたいな あなた
あすは他人同志になるけれど
12.愛人
作詞:荒木とよひさ
作曲:三木たかし
あなたが好きだから それでいいのよ
たとえ一緒に 街を 歩けなくても
この部屋にいつも 帰ってくれたら
わたしは待つ身の 女でいいの
尽くして 泣きぬれて そして愛されて
時がふたりを 離さぬように
見つめて 寄りそって そして抱きしめて
このまま あなたの胸で暮らしたい
めぐり逢い少しだけ 遅いだけなの
何も言わずいてね わかっているわ
心だけせめて 残してくれたら
わたしは見送る 女でいいの
尽くして 泣きぬれて そして愛されて
明日がふたりを こわさぬように
離れて 恋しくて そして会いたくて
このまま あなたの胸で眠りたい
尽くして 泣きぬれて そして愛されて
明日がふたりを こわさぬように
離れて 恋しくて そして会いたくて
このまま あなたの胸で暮らしたい
13.時の流れに身をまかせ
作詞:荒木とよひさ
作曲:三木たかし
もしも あなたと逢えずにいたら
わたしは何を してたでしょうか
平凡だけど 誰かを愛し
普通の暮らし してたでしょうか
時の流れに 身をまかせ
あなたの色に 染められ
一度の人生それさえ 捨てることもかまわない
だから お願い そばに置いてね
いまは あなたしか 愛せない
もしも あなたに嫌われたなら
明日という日 失くしてしまうわ
約束なんか いらないけれど
想い出だけじゃ 生きてゆけない
時の流れに 身をまかせ
あなたの胸に より添い
綺麗になれたそれだけで いのちさえもいらないわ
だから お願い そばに置いてね
いまは あなたしか 見えないの
時の流れに 身をまかせ
あなたの色に 染められ
一度の人生それさえ 捨てることもかまわない
だから お願い そばに置いてね
いまは あなたしか 愛せない
14.黄昏
作詞:荒木とよひさ
作曲:川口真
黄昏には 別れの涙が似合う
過去を乗せた バスを見送れば
家路を急ぐ 人ごみにまぎれ
悲しみの捨て場所を 探して歩くけれど
私には帰る あなたの胸がない
想い出がゆれる あの部屋だけね
私の心は ただ迷子の様に
ひとり街をさまよう あてもなく
惜別には 古びたピアノが似合う
水で割ったお酒 飲みほせば
またひとつだけ 悲しみをならべ
止まり木にため息を 落してしまうけれど
私には話す あなたの肩がない
指先でゆらす このグラスだけ
私の心は ただ無口なままで
ひとり夜更けさまよう あてもなく
私には帰る あなたの胸がない
想い出がゆれる あの部屋だけね
私の心は ただ迷子の様に
ひとり街をさまよう あてもなく
15.別れの予感
作詞:荒木とよひさ
作曲:三木たかし
泣き出してしまいそう 痛いほど好きだから
どこへも行かないで 息を止めてそばにいて
身体からこの心 取り出してくれるなら
あなたに見せたいの この胸の想いを
教えて悲しくなる その理由
あなたに触れていても
信じること それだけだから
海よりも まだ深く
空よりも まだ青く
あなたを これ以上 愛するなんて
わたしには出来ない
もう少し綺麗なら 心配はしないけど
わたしのことだけを 見つめていて欲しいから
悲しさと引き換えに このいのち出来るなら
わたしの人生に あなたしかいらない
教えて 生きることのすべてを
あなたの言うがままに
ついてくこと それだけだから
海よりも まだ深く
空よりも まだ青く
あなたを これ以上 愛するなんて
わたしには出来ない
あなたを これ以上 愛するなんて
わたしには出来ない
16.愛の陽差し ~アモーレ・ミオ~
作詞:荒木とよひさ
作曲:三木たかし
あなたの愛の陽差しは 心の奥まで照らす
朝も昼も そして夜も
逢えない日でも あなたを感じて
涙が出るの 胸の中であふれだして
アモーレ・ミオ 愛は生命
あなたに 私は溶けて
この心 たとえ 涙に傷ついても
アモーレ・アモーレ 愛は光
アモーレ・アモーレ 愛は希望
あなたの愛は 悲しい心も
包んでくれる青く澄んだ 空のように
生きてる事が こんなに うれしく
輝いている そばに少し いれるだけで
アモーレ・ミオ 愛は生命
あなたは 私のすべて
この瞬間がたとえ 昨日に変っても
アモーレ アモーレ 愛は光
アモーレ アモーレ 愛は希望
あなたは人生 そのもの
アモーレ・アモーレ 愛はすべて
17.夢立ちぬ
作詞:荒木とよひさ
作曲:三木たかし
あなたの愛が 悲しくて
この胸 こんなに 痛いから
眠れぬ夜の 恋枕
涙を叱って あげましょうか
夢立ちぬ この世のかた隅で
抱かれる 切なさ いとおしさ
あなたの愛が 悲しくて
あなたの愛の ひとかけら
この胸 こんなに 抱きしめて
月影草(つきかげそう)の 恋唄を
涙に歌って あげましょうか
夢立ちぬ 一夜のせせらぎで
抱かれる 嬉しさ いとおしさ
あなたの愛の ひとかけら
夢立ちぬ この世のかた隅で
抱かれる 切なさ いとおしさ
あなたの愛が 悲しくて
あなたの愛が 悲しくて
18.何日君再來 ~日本語ヴァージョン~
作詞:具林・日本語詞:長田恒雄
作曲:劉雪庵
忘れられない あのおもかげよ
ともしび 揺れる この霧のなか
ふたり並んで よりそいながら
ささやきも ほほえみも
たのしくとけあい
過ごしたあの日
ああ いとしの君 いつまたかえる
何日君再來
忘れられない 思い出ばかり
わかれていまは この並木みち
胸にうかぶは 君のおもかげ
おもいでを だきしめて
ひたすら待つ身の
わびしいこの日
ああ いとしの君 いつまたかえる
何日君再來
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